彼女の名前はラックさんといいます。いつもニコニコしていて、掃除中の些細なことにも(モップのふさふさが外れたり柄が折れたりした時)大爆笑するとっても明るい方です。子供が大好きで、学校がお休みの時には子供をからかったり、長女の髪を編み込みで結んでくれたりします。
本業のお掃除は、タイ式?で、掃除機を使わず、床はほうきとモップがけ。掃除直後は床が多少濡れていても気にしません。こちらはかたい床で木製ではないので、すぐに乾くので大丈夫みたいです。始めのうちは、掃除がすべて終わった時点で「チェックして。これでいい?」と言われました。やっていないところを指摘すると、嫌な顔せずすぐにやってくれました。今はあまりチェックの必要はないし、今回やってないところは次回やる、と考えてやって下さっているようなので、おまかせしています。真面目にやって下さっているので、始めは週1回だったところを、途中から週に2回来ていただくようにして、庭と家の中のお掃除をしていただいています。
ただ、彼女は英語を話せません。どんなときでもタイ語で話しかけてきます。用事があるときでも、ないときでも。「元気ですか?」とか「暑いね」とか「この服素敵ね」とか。私が理解していないと、日タイ辞典を開いて教えてくれます。私は彼女の私への接し方から、コミュニケーションってこうやってとるものなのかと、多くのことを学んでいます。
私は子供の学校で、担任の先生以外のネイティブの人とは積極的にコミュニケーションをとっていません。なにを話していいか分からないし、無理に話そうとしても緊張してヘンな文章になってしまったり、言いたいことがうまく伝わらなかったりして恥ずかしい思いをするからです。しかし、話をしようとする人がいて、話を聞く人がいる、だからお互い言葉が通じにくくても、分かり合えるように努力するのです。国や育った環境が違うのだから言葉が分からないのは当たり前です。そこで、英語を話せないからといって、恥ずかしく思う必要はないのではないかという気持ちも芽生えてきました。相手だって日本語を話せないのですから。大事なのは、分かり合おうとする気持ちじゃないかと思います。だから、私はラックさんに対しては、自分からいろいろ話すことができるようになってきました。学校では、、まだ無理。もう少し時間が必要です。
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